働きながら学ぶことの真の意味とパワー ——このアプローチを意識したキャリア・人事面での教材開発——
要約
経営の実践と経営学の研究をつなげる試みの淵源は古い。思えば、F.テイラーやH.ファイヨールの時代は、実践家そのものが経営学の実践的学説を編み出し、自らそれ(テイラーの場合なら科学的管理法、ファヨールなら管理原則論)を教えたものだ。他方で、Discussion Paper 2007・12で別個に詳論したとおり、学者に学ばなくても経験豊かな実践家なら、実務家なりに持論をもっており、研究者の側でも持論を探すこと自体が経営学のひとつのフロンティア・トピックになっている。これらを神戸大学では、リサーチ・ベースト・エデュケーションと呼んでいる。
この論文では、学理と現実、理論と実践を結びつけるための試みを、組織行動論の教材開発の形でおこなったものである。研究は実践とは無縁だという考えに対して、フィールドの現実に根を張った研究からは、実践にも意味のある教材開発が可能だということを、とくにキャリア、人材開発、人材マネジメントの分野で例示してみた。まだ、クラスでの試験的使用はこれからの課題となるが、実務を離れて学ぶより、働きながら学ぶほうがいいというMBAの神戸方式の一端を反映した試論である。
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尾形真実哉 小川憲彦 元山年弘 宇田忠司 西尾久美子 江夏幾多郎 |
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