維科集団の成長

要約

2005年維科集団の総資産は50億元、従業員9500人、売上高は70億元、輸出高は6億米ドルであった。2006年現在集団の総資産42億元、主な製品はインテリア、服飾であり、維科はそのブランド名である。製品は国内および国外120あまりの国家と地域に輸出している。

維科集団股分有限公司の前身は寧波紡績工業局であった。1996年に国有企業改革によって寧波紡績工業局および所属する40個あまり国有紡績企業は寧波紡績控股集団に再編された。1998年から一連の国有企業改革を経て2004年に集団は寧波維科集団股分有限公司に変更された。

中国の国有紡績企業全体的に経営不振に陥っている中で、維科集団は急成長してきた。その経営改善の主要要因は国有企業から民営企業に変身し、市場経済の中の企業になっていることであることを否定することはできないが、民営企業といっても必ずしも経営がうまくいく保障はない。維科の成長は国有企業改革一連プロセスの中で、組織・戦略・企業の文化が大きく変わったことにある。経営者の強いリーダーシップ、資本経営の導入、絶えず自己革新、長期戦略の実施など企業の管理に明確な変化があったからこそ、激しい競争に勝ち打って今日の業績を上げたと考えられる。