「探索(exploration)」の発端とプロセスに関する理論的考察

要約

企業組織とは本質的に近視眼的な存在であるため,「活用」と「探索」のバランスは困難になるという指摘が基礎的な経営学研究からなされてきた。その一方,活用を行い続けてきた既存企業であっても,組織自ら探索への発端の契機を創出させることが可能であることを主張する研究群がみられる。これら2つの研究ではなぜ異なる理論的帰結がもたらされるのだろうか。本論では探索の発端とプロセスという観点からこの問題を探求する。

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工藤秀雄

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