職場における創意工夫のマネジメント; 関わり合う集団の研究開発者の進取的行動への影響に関するクロスレベル分析

要約

本論文は、集団レベルのタスク相互依存性、目標相互依存性、集団凝集性が個人の進取的行動(proactive behavior)への影響を、製薬会社の研究開発部門を対象とした質問紙調査によって明らかにしたものである。調査データはクロスレベル分析によって分析がなされ、調査結果からは、仕事の相互依存性と集団凝集性が高い集団では、そこに所属するメンバーの進取的行動が促されることが示された。また、自律的に仕事が設計されている人ほど、進取的行動が促されることが示されたが、目標が集団で設定されている集団であるほど、その影響が強くなることが示された。

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鈴木竜太

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