日本における組織開発の現状−担い手の視点から−

要約

 本稿は、アメリカにおいて組織開発の実例に触れた日本の実務界の人々が、組織開発を自社内でどのようにして実践しようとしているのかについて、その真摯な姿を描くことを目的としている。
 組織開発は組織を変革するという究極目標のための「手法」として、主に実務界においてその知識が蓄積 されてきた。しかし、「手法」としての色彩が強いために、理論的裏付けがなされてこなかったという指摘がある。とりわけ、組織開 発を自社に導入することについての研究は国内外においても十分だとは言えない。本稿では、日本の実務界の人々が訪米調査で得た経 験を通して、組織開発を組織に導入するという問題を、理論的・経験的次元から検討する。

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