経営学研究科博士課程の教育は、講義と演習指導からなっています。講義は、多様な教育方法を駆使して教授が学生に研究に必要な知識を与え、研究の方法を解説することによって、学生がこれらの知識と方法を体系的に習得することを目的としています。演習指導は、学生が研究をし、教授がそれを指導することによって、学生が講義で身につけた知識と方法を実際に研究に適用できるようにすることを目的としています。

 前期課程(2年)では、講義によって研究に必要な基礎理論と方法論の知識を習得するとともに、実際に研究の進め方を学ぶ修士論文研究のための演習指導が行われます。後期課程(3年)では経営学等の先端的研究を行う博士論文研究のための演習指導と、博士論文作成のための論文作成セミナーおよび第2論文ワークショップが開かれます。

 講義であれ演習指導であれ、大学院の教育は、それが学生の研究能力に反映されなければ意味がありません。従って、講義においては、教授の解説を聞くだけでなく、教科書はもちろん、専門の研究論文(その多くは英語で書かれています)を自分で読み込み、自分の手で分析の実習をし、自分の頭で考えることが強く求められます。演習指導においては、自分の力で研究の成果を出さねばなりません。特に、博士論文研究は、先端的研究を、1人前の研究者として遂行していくレベルに達することが求められます。そのために、自分の研究テーマに応じて、例えばデータを収集するためにフィールドに出る、質問調査を行う等々自らデータを求めて行動する、膨大なデータを根気よく統計解析する、あるいはある主張の数学的な証明を何日も考え続けるなど、1人前の研究者が日々行っている研究生活とまったく同じ研究生活を送ることになります。