大学院教育において、経営学等の高度な研究能力を学生に着実に与えていくには、研究に必要な多様で膨大な知識を体系的に与えていくことが大切です。経営学研究科博士課程の教育は、この点に特に配慮し、前期課程で行う講義を体系化して実施しています(注2)

(注2)開講される講義名、講義内容、各講義の間の連携等の詳しい解説は、毎年の講義要項を参照して下さい。(詳しい解説はこちら)講義要項掲載の各講義の内容は、神戸大学大学院経営学研究科ホームページ(シラバス)から読むことができます。(シラバス

 講義には、大まかに言って、経営学研究科が育成するさまざまな個別研究分野の研究者に共通して必要な基礎教育を与えることを目的とする科目と、分野ごとの発展的な内容を教える科目とがあります。

 詳しく言うと、経営学研究科では、育成する研究者の分野を大まかに9つ想定し、その各分野の基礎的知識を教える科目を第1群科目と呼んでいます。具体的には、次の9つの科目があります。

経営管理特論
経営制度特論
決定分析特論
財務会計特論
会計制度特論
管理会計特論
マーケティング特論
ファイナンス特論
市場経済分析特論

 他方、それぞれの分野で研究者となる上で身につけねばならない研究方法を、分野横断的に3つ想定し、その研究方法の基礎的知識を教える科目を第2群と呼んでいます。具体的には、次の3科目があります。

数学的方法論研究
統計的方法論研究
定性的方法論研究

 そして、これら第1群、第2群の科目を補助したり、補足したりする科目を、すべて第3群科目と呼んでいます。第3群は多数の科目からなっていますが、それには大きく分けて2種類の性格の科目があります。1つは、第1群科目と第2群科目に直接接続する内容を教える科目で、研究のための基礎教育を完結させる目的で講義される科目です。もう1つは、各研究分野の最新の研究のサーベイや発展的内容を講義する科目です。

 前期課程(2年)では、それぞれが目指す分野に必要な、第1群科目、第2群科目、第1群科目と第2群科目に直接接続する第3群科目からなる基礎的教育を、相互に有機的に関連づけられた、整合的な講義の体系として用意し、学生の能力を引き出す教育を行っています。9つ想定している個別研究分野からその例を示すと、経営管理分野の研究能力を身につけようと希望する学生には次のような履修体系が示されます。

[経営管理分野標準的履修例]

 また、財務会計分野の研究能力を身につけようと希望する学生には次のような履修体系が示されます。

[財務会計分野の標準的履修例]

 ファイナンス分野の研究能力を身につけようと希望する学生には次のような履修体系が示されます。

[ファイナンス分野の標準的履修例]