博士課程5年間の前期課程・後期課程一貫教育を修了した学生は、主として大学や研究機関等で経営学・会計学・商学等の諸分野の高度な研究・教育に従事して、それらの分野の発展に主導的役割を果たすことを期待されています。さらには、その研究能力を発揮して経営学等の発展に寄与する発見をし、その成果を世界に及ぼすことが期待されます。
また、前期課程を修了した場合に、後期課程に進学して経営学の研究職の道に進むのではなく、その間に修得した経営学等の研究能力を生かして、コンサルティング会社、シンクタンク、各種公的機関などの研究職につく道を選ぶことが可能です。さらに、身につけた能力を研究職に限らず一般の職業で生かすことも可能です。例えば、公認会計士を初めとする会計専門職やファイナンス専門職といった個別専門分野の高度な知識が必要となる職業はもちろん、経営者やコンサルタントを初めとする総合的な職能でもそのような能力がますます活かされるようになっています。
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程に入学した学生のうち、一部が後期課程に進学し、残りの学生が前期課程修了時にそのまま研究職や専門職に就いています。博士課程前期課程に入学する時点で、前期課程修了後は社会に出ようと計画している学生、さらには経営学等の研究能力を生かすそれらの職業を具体的に念頭に置いている学生もいれば、逆に、後期課程に進学して研究者となることを固く決意して入学する学生も多数います。
後期課程に進学した学生のほとんどが無事博士号を取得し、大学や研究機関に就職しています。神戸大学大学院経営学研究科は経営学と商学の分野で博士号を与えていますが、その数とレベルは、この分野では日本国内では有数を誇っています。経営学研究科の強み・特色
また、経営学研究科博士課程には、後期課程編入学試験があり、他大学の大学院で博士課程前期課程を修了した学生で、神戸大学大学院経営学研究科の特定の教員に博士論文研究の指導を仰ぐことを希望する学生に門戸を開いています。さらに、専門職学位あるいはMBA等を含む修士号を持つ社会人で、前期課程における講義をすべて受講して後期課程に進学するという通常の博士課程教育をそのまま受ける時間はないが、もっぱら研究を行い成果を出すことは可能だという人々にも、後期課程に直接編入学して経営学等における先端的な研究の能力を身につける機会を提供しています。そして、そのような社会人の博士(経営学)、博士(商学)を多数輩出しています。