在学生の声:定兼 仁

定兼 仁
宮原ゼミ
3回生(2010年4月現在)

私は経営学部3回生の定兼というものです。このたび「在学生の声」の執筆を担当させて頂くことになりました。「本当に私が書いてよいのか」という不安もありますが、やるからにはみなさんが進路を決定するうえで、少しでも参考にして頂けるようなものになるように頑張ります。

高校時代

まず、私の高校時代について少し触れたいと思います。当時の私には、恋=部活=遊ぶこと>>・・・勉強、という人生における優先順位があったので、世間一般にいわれるような「まじめな学生」とは言いがたいような学生生活だったように思います。しかし、高校3年生になり部活も引退すると、周囲もいよいよ受験モードで、自分自身も否が応でも将来について考えるようになります。

当初は(私は理系だったので)、工学部にでも入って、大学院にでもいって、就職して、といった考えしかもっていませんでした。

ちょうどその頃、私はある映画に出会い、その中で出てくるゲーム理論(ゲーム理論について知りたいという方はウィキペディアや関連文献を参照してみてください。非常に面白い分野ですよ。)という学問の分野の存在を知りました。「これだ!」と思いました。調べてみると経済学や経営学の分野の研究においてゲーム理論は頻繁に用いられていて、それを使って発展的な研究が数多くなされているということが分かりました。そこで私は早速文転をし、神戸大学経営学部への進学を決めました。

私にとってはゲーム理論との出会いが神戸大学の経営学部に入るきっかけでしたが、皆さんのなかで神戸大学経営学部に進学を考えている方もそうでない方も一度経営学に関連する本を読んでみてはいかがでしょう。「学問なんてつまらない」と思われがちですが、案外「面白いかも」「これについてもう少し深く知りたいな」と思うことがあるかもしれません。もし少しでも興味を持ったのであれば神戸大学経営学部への進学を考えてみる価値ありだと私は思います。

大学の講義

次に授業について書いていこうと思います。先ほどから経営学という言葉がたくさん使ってきましたが、では実際に経営学部ではどのようなことを学ぶのか、経済学部とはどう違うのか、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。私自身、経営学と経済学の違いを厳密に理解しているとは言い難いですが、今まで授業を受けてきて感じることは、経営学部の授業はケーススタディがとても多いということです。例えば、70年代のナイキのマーケティングがどうだったとか、トヨタの経営戦略がどうだったとか、セブンイレブンの流通システムがどうだ、などといったように具体的な例を挙げて、ある経営モデルについて考えていくことが多いという印象を受けます。

私たちの周りでは、もちろん自分自身も含めて、個人から企業まで様々な経済主体が経済活動をしています。そのような中で生活していると、ふと疑問に思うようなことがあると思います。例えば、なぜ松屋と吉野家で隣合わせで立地している場所があるのか。なぜ企業はテレビコマーシャルに多額の費用を支払うのか。なぜ高所得の芸能人は自分の会社をつくるのか。なぜ火事や自動車事故には保険がかけられて会社の倒産には保険がかけられないのか。このようなことを考える時に道筋やヒントになるようなことが経営学部の授業では非常にたくさん散りばめられています。つまり経営学部での勉強は私たちの身の回りで起きている経済現象や経営現象について自分自身で考察する手助けをしてくれます。これは経営学部で学ぶ大きな魅力の一つだと私は思います。

寮生活

次に私は寮で生活しているのですが、一人暮らしをするとあらためて家族の有り難みを痛感します。炊事、洗濯、掃除など慣れるまでは大変です。そしてアルバイトをして100円の重みを知りました。あらためて高い学費や生活費をだしてまで私を大学に通わせてくれている両親に感謝です。

寮での生活は、一人暮らしのような、一方で大家族のような感じで楽しいです。一番の利点は頼れる友達がすぐ近くに住んでいることです。一人暮らしをしていると、何かしら困った事態に直面します。しかし、寮では頼れる人がたくさんいるので心強いです。

受験生のみなさんへ

以上が私の体験談や大学で感じたことです。あまり深い話はしていませんが、少しでも皆さんが大学を決める上で参考にしていただけたらうれしいです。

最後になりましたが受験勉強頑張ってください。皆さんが素敵な大学生活をむかえられることを心よりお祈りしています。

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