三菱UFJ銀行との包括的な産学連携推進に関する協定書の締結について

神戸大学大学院経営学研究科(研究科長南知惠子、以下神戸大学経営学研究科)は、株式会社三菱UFJ 銀行(取締役頭取執行役員半沢淳一、以下同行)及び特定非営利活動法人現代経営学研究所(理事長上林憲雄、以下NPO法人RIAM)と包括的な産学連携推進に関する協定書(以下本協定)」を、2022年3月24日に締結いたしました。

1.本協定締結の目的
神戸大学経営学研究科は、長年、わが国における経営学研究と教育の中心として産業界の発展において重要な役割を担ってきました。本研究科は、日本のファミリービジネスの存続や発展を支援することで、日本経済の活性化や社会的課題の解決に貢献することを目的として、ファミリービジネスに関する産学連携を推進するセンターを設置します。本研究科に所属する経営学に関する多様な分野の研究者が、分野横断的に研究・教育を推進することで、ファミリービジネスに関する国際的な研究・教育拠点となることを目指します。本取り組みは、『学理と実際の調和』という建学の理念、また産業界や地域等との『共創と協働』を通じて異分野共創研究教育拠点を目指す神戸大学のビジョンとも合致するものです。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)は、サスティナビリティへの取り組みを経営の最重要課題の一つと位置付け、ファミリービジネスの後継者問題を含む「少子・高齢化への対応」に積極的に取り組んでおります。MUFG傘下の同行は、ファミリービジネスに関するネットワークやノウハウを保有しており、同行と産学連携を行うことで、ファミリービジネス研究・教育を加速化させることが期待されます。また、神戸大学経営学研究科が設置した現代経営学会を母体とするNPO法人RIAMは、長年、本研究科と連携しながら、先端的・実践的経営学の教育研究を促進する活動を行ってきました。
同行が持つネットワーク及びノウハウの活用、産学連携による経営学教育研究の実績を持つNPO法人RIAM、経営学に関する幅広い専門知識をもつ研究者が属する本研究科が連携することによって、ファミリービジネスに関する研究と教育を推進することを目的として、3者による包括連携協定を締結することといたしました。

2.本協定の概要
(1) ファミリービジネスに関する学術的な共同研究
(2) ファミリービジネス研究セミナー等の企画・実施
(3) ファミリービジネス関係者への研修企画・実施等

なお、本協定の活動は、神戸大学経営学研究科内に設置されるファミリービジネス研究教育センター(MUFGウェルスマネジメント寄附センター)を活用して実施いたします。同行からは、本研究科による社会課題解決に向けた活動に賛同していただき、客員教授や研究員の派遣、寄附金の提供などこの活動を支援してもらいます。

連携協定を結んだ三菱UFJ銀行の谷口宗哉副頭取(左から3人目)、経営学研究科の南知惠子研究科長(右から3人目)、NPO法人RIAMの上林憲雄理事長(右から2人目)