Regulatory Reform of Public Utilities: The Japanese Experience
著者名 | Fumitoshi Mizutani (ed.) |
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タイトル | Regulatory Reform of Public Utilities: The Japanese Experience |
出版社 | Edward Elgar 2012年10月 |
価格 | $135 |
書評
公益事業は、その財やサービスの特性から、参入・退出規制や価格規制に代表されるような様々な規制が課せられてきた。しかし、過度の規制はその産業における競争を阻害し、非効率性を生じさせる原因となることも多い。近年は、企業の効率性を引き出すようなインセンティブ規制や競争政策をいかに設計するかが重要となっている。しかし、その方法はそれぞれの国によって異なっているのが現状であり、政策担当者はどのような規制政策が望ましいのかを模索している。
本書は、このような問題意識のもと、1990年代から2010年までの約20年にわたって日本の公益事業において実施されてきた規制改革をとりまとめたものである。日本の公益事業においては、欧米先進国とは必ずしも同じ改革がなされている訳ではなかった。そして、そういった事実を一人の著者の視点で1冊にまとめた英文書籍は存在していない。本書が、海外の政策担当者や研究者に対して、日本の公益事業の規制改革を理解する一助になれば幸いである。
- 目次
Introduction
Part I: Theoretical Background of Public Utilities in Japan
1. Regulation
2. Public and Private Provision
Part II: The Energy and Water Supply Industries
3. Electric Power
4. Gas Utility
5. Water Supply
Part III: Transport Industries
6. Railway
7. Local Bus
Part IV: Communications Industries
8. Postal Service
9. Telecommunications
10. Broadcasting
Part V: Selected Topics on Regulatory Reforms in Japan
11. Yardstick Regulation
12. Universal Service Obligation
13. Privatization and Structural Reforms
14. Private Sector Involvement
Appendix
References
Subject Index