ベーシックプラス 技術経営

著者名 原拓志(編著)、宮尾学(編著)
タイトル 『ベーシックプラス 技術経営』
出版社 中央経済社 2017年9月
価格 2592円 税込

紹介

 本書は、現代企業にとって重要な技術とイノベーションのマネジメントについて学ぶための入門レベルの教科書です。技術やイノベーションを有効にマネジメントしていくために必要となる戦略、組織、管理のあり方に関わる基礎知識を体系的に学ぶことができます。とくに経営学の予備知識がない学生であっても、本書を読みながら必要となる経営学の基礎知識も併せて学習することができます。
 本書の執筆者は、編著者の原以外は神戸大学大学院経営学研究科で技術経営を専門として博士の学位を取得した研究者です。それぞれの得意領域・関心領域を踏まえて執筆をしていますが、学生時代から互いに議論を続けてきた間柄であり、そのため共著書でありながらも一冊の教科書としての高い統合性を有しています。
 また、技術経営と関わりが深いながらも類書ではあまり扱われてこなかったマーケティングとの関わり、製造、ソフトウェア開発についてもそれぞれ1章を設けていることも特徴のひとつです。
 技術経営について初学者の方もそうでない方も一度手に取って内容をご覧いただければと思います。基本を重視しながらも、決してカラーを消そうとはしていない、こだわりの教科書であることがわかっていただけると思います。

【目次】

第1章 イントロダクション
1. 学問領域としての技術経営
2. 技術経営を学ぶ意義
3. 本書が扱う技術経営の諸問題
第2章 技術と経営
1. 技術とは
2. 経営とは
3. 技術と経営
第3章 競争優位と競争戦略
1. 競争優位とその実現
2. 競争優位を生み出す競争戦略
3. ビジネス・システム戦略
4. 競争地位と戦略
第4章 経営戦略と技術
1. コア技術戦略
2. 製品ライフサイクル
3. 多角化戦略と製品ポートフォリオ・マネジメント
4. 先発者の優位と後発者の優位
第5章 技術と制度
1. 技術と制度
2. 知的財産のマネジメント
3. 業界標準のマネジメント
4. オープン戦略とクローズド戦略
第6章 イノベーションの理論
1. イノベーションとは
2. イノベーションのタイプ
3. イノベーションの動態
4. イノベーションの役割
第7章 製品開発プロセス
1. 製品開発プロセス
2. 製品開発マネジメント
3. 製品開発とテクノロジー・マネジメント
第8章 製品開発とマーケティング
1. 製品開発における顧客志向
2. マーケティング・リサーチ
3. 顧客価値の創造
第9章 製品開発の組織
1. 組織構造の類型
2. プロジェクト・マネジャー
3. 組織設計に影響を与える要因
4. 製品アーキテクチャが組織に与える影響
5. 機能間連携と開発の効率化
第10章 技術と組織間関係
1. 技術と組織間関係
2. 組織間の分業のマネジメント
3. 組織間の連携のマネジメント
第11章 大量生産システム
1. 大量生産システムの特徴
2. 日本型生産システム
3. 日本型生産システムの課題
第12章 ソフトウェアの開発
1. ソフトウェアの役割と重要性
2. ソフトウェア開発の特徴
3. ソフトウェア開発のプロセス
4. ソフトウェア開発の課題

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