コロナショックと就労 流行初期の心理と行動についての実証分析
著者名 | 江夏 幾多郎、服部 泰宏、神吉 直人、麓 仁美、高尾 義明、 矢寺 顕行(著) |
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タイトル | 『コロナショックと就労 流行初期の心理と行動についての実証分析』 |
出版社 | ミネルヴァ書房 2021年11月 |
価格 | 6050円 税込 |
紹介
COVID-19流行初期にあたる2020年4月と7月、日本の就労者を対象として行ったサーベイ調査に基づく実証研究になります。コロナショックに対して、日本の就労者は、どのような行動・心理レベルの反応を示したのか。その反応には、どのような個人差、業界差、組織差があったのか。
幸福感、両利き性、ワークファミリーコンフリクトなど、重要な社会科学概念を手がかりに、定量的に検討しています。
コロナ禍における就労者心理に関心のある方、緊急性と不確実性の高い状況下でのアジャイルな学術調査のあり方に関心のある方などに、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
目次
まえがき
序 章 研究の背景
1 COVID-19の流行と社会的影響
2 COVID-19流行下の働き方と働かせ方
3 研究の目的と問い
4 本書の構成
5 想定する対象と読み方
第1章 分析枠組みと先行研究レビュー
1 COVID-19と経営学
2 本書の射程
3 COVID-19に関する経営学的研究
4 結び
第2章 プロジェクトの概要
1 調査・研究の進展
2 収集された情報
3 分析サンプルの確定
第3章 COVID-19流行下の就労者(1):個人特性の記述
1 はじめに
2 プロフィール
3 心理・行動的特性
4 結び
第4章 COVID-19流行下の就労者(2):生活・就労上の変化
1 はじめに
2 生活上の変化
3 就労上の変化
4 結び
第5章 COVID-19流行下の就労者(3):変化する状況への適応
1 はじめに
2 状況への適応:心理的側面
3 状況への適応:行動的側面
4 結び
第6章 関係性とコミュニケーション機会の変化
1 はじめに
2 先行研究
3 分析結果
4 結び
第7章 リモートワークの背景と効果
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第8章 COVID-19流行下での両利き行動を導くもの
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第9章 感情的相反性が引き起こす創造的行動
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第10章 就労者の幸福感の多義性とその先行要因
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第11章 最も不安を感じているのは誰か
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第12章 仕事と家庭の両立
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第13章 どのような就労者が所属企業を退出したのか
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第14章 所得が低い人々にとっての感染防止行動
1 はじめに
2 先行研究
3 分析枠組み
4 分析結果
5 結び
第15章 年代によるCOVID-19感染防止行動や心理的影響の差異
1 はじめに
2 先行研究
3 感染防止行動と関連情報の獲得・活用
4 感染リスク知覚・主観的健康度の年代間差異
5 心理状態に関する年代間差異
6 結び
終 章 研究から得られた示唆
1 本書の議論の要約
2 理論的な示唆
3 就労活動への示唆
4 企業経営への示唆
5 労働政策への示唆
補論1 日本におけるCOVID-19流行と社会的対応
1 はじめに
2 第1波
3 第2波
4 第3波
5 経済や労働市場への影響
6 結び
補論2 リモートワーク実施に伴う職務特性の変化
1 はじめに
2 COVID-19が流行する前後での職務特性の変化
3 リモートワーク実施の影響
4 結び
参考文献
あとがき
資料編:仕事と生活に関わる変化に対する調査 質問一覧
索 引