例解連結会計
著者名 | 桜井久勝 |
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タイトル | 例解連結会計 |
出版社 | 税務経理協会 2004年5月 |
価格 | 3200円 税別 |
書評
連結財務諸表は、証券取引法のディスクロージャー制度の一環として1978年に導入され、2000年からは会社別の個別財務諸表より優先的な地位を与えられ、また2004年からは商法による株主宛の決算報告にも導入されている。いまや財務会計の学習には、連結決算を理解することが不可欠である。
本書は、そのような連結財務諸表の作成方法を、設例を用いた例解の方法で、具体的かつ体系的に解説している。神戸大学経営学部で開設されている「会計プロフェッショナル育成プログラム」において、著者が担当してきた「上級簿記」の講義の教材が収録されている。
各章は、1限目、2限目、3限目と銘打って3区分することにより、段階的に学習が促進されるよう工夫している。1限目「要点を整理しよう」で、会計基準のポイントを要約し、2限目「解き方を理解しよう」で、例題の数値例を用いて解き方を仕訳と連結精算表を用いて解説する。3限目「過去問にチャレンジしよう」では、日本商工会議所簿記検定や公認会計士試験で実際に出題された問題を中心に、多数の練習問題とその解答が提示されている。本書にしたがって学習すれば、入門レベルから始まり、知らず知らずのうちに、かなり高度な専門知識にまで到達することができるだろう。
目次
第1章 連結会計の基礎
第2章 連結貸借対照表の基礎
第3章 連結精算表の仕組み<
第4章 段階法と一括法
第5章 支配獲得後の追加取得と一部売却
第6章 債権債務の相殺消去
第7章 連結損益計算書の基礎
第8章 未実現利益と税効果会計
第9章 連結損益計算書の作成と表示
第10章 連結剰余金計算書の作成
第11章 持分法の適用
第12章 連結キャッシュ・フロー計算書の作成
第13章 在外子会社の連結