会計基準のグローバル化戦略


会計基準のグローバル化戦略 カバー写真
教官名 古賀 智敏 教授(共著)
タイトル 会計基準のグローバル化戦略
出版社 森山書店 
1999年7月
価格 4000円 税別

書評

 近年の経営環境のグローバル化のもとで、国際会計基準の導入は緊急の課題となっており、企業経営者や実務家にとって最も大きな関心の一つとなっている。本書は、国際会計基準の導入によって、会計基準の調和化をいかに図っていくべきかについて、理論・制度・実証の諸側面から総合的に解明することを目的としている。具体的には、(1) 会計基準を社会的制度として捉え、会計基準のグローバル化の意味を明らかにすること、(2) アメリカ、オーストラリア、日本の各会計基準について、そのバリエーションと類型化、会計基準の調和化の方向、および、基準設定主体と設定プロセスの特徴を明らかにすること、(3) 国際会計基準の導入・利用実態とその受容に対する経営管理者の意識状況の特徴的側面を明らかにすること、そして、(4) スイス、ドイツ、フランス、アメリカ、日本などについて、国際会計基準の適用と開示に関する具体的事例を提供すること、以上の四点を中心に詳細な考究が進められている。

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