経営戦略を問いなおす


著者名 三品和広
タイトル 経営戦略を問いなおす
出版社 筑摩書房 2006年9月
価格 700円 税別

書評

いよいよ新書デビューです。丁寧に書く研究書と読みやすく書く普及書をバランス良く出そうと考えているのですが、ついに「ヴィッツ」が完成しました。研究書に比べると分量は二分の一、価格は四分の一というところですが、書き始めるとなかなか手を抜けるものではありません。「二時間半で読める本」という方針は維持しながらも、結果的には自分が現時点で考えている事柄の全体像をスケッチすることになりました。既に読んだ人からは「いままでの著作の入門、もしくは解説書みたいなものと思っておりましたが、これは別物と感じました。これほど力の入った新書は読んだことありません。一冊700円はハイリターンな投資となりました。」という感想が寄せられています。ちなみに、この本の第三章以下は今年度のゼネラルマネジメント応用研究を担当した直後に書き上げました。受講者の備忘録になれば幸いです。

目次

第一章 誤信
1 いつでも誰でも戦略?
2 何が何でも成長戦略?
3 戦略はサイエンス系?

第二章 核心
1 立地
2 構え
3 均整

第三章 所在
1 戦略は部課長が考えろ?
2 我が社には戦略がない?
3 戦略は観と経験と度胸!

第四章 人材
1 企業は人選により戦略を選ぶ
2 傑物は気質と手口で人を選ぶ
3 人事は実績と知識で人を選ぶ

第五章 修練
1 文系学生に送るメッセージ
2 中堅社員に送るメッセージ
3 幹部社員に送るメッセージ