組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト


著者名 金井壽宏 高橋潔
タイトル 組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト
出版社 東洋経済新報社 2004年4月
価格 2520円 税別

書評

組織行動(organizational behavior, 略称はOB)は、日本語としてはヘンですが、組織のなかの人間行動(human behavior in organizations)のことです。モティベーションとリーダーシップが中心トピックですが、わたしたちは、『組織行動の考え方』において、評価や仕事からの満足という、だれもが気にする問題や、コンピテンシーやキャリアといった最近とくに注目されている問題にもふれました。本書が扱っている問題は 9つ。「(1)高業績をあげる人にはどんな特徴があるか?」「(2)人はどうして働き、がんばる気になるのか?」「(3)どういうキャリアを歩むべきか?」「(4)成果につながる仕組みをどうつくるか?」「(5)評価はどうあるべきか?」「(6)評価フィードバックはどのようにもらったらよいか?」「(7)リーダーシップはいかにとるべきか?」「(8)仕事を通じて幸福になるには?」「(9)人のマネジメントのための自分の持論をもつには?」です。実務についている方々やMBAプログラムで組織行動を学ぶ人に向けてこの本を書きましたが、これを機に、組織行動という言葉やOBという略称までよく知られるようになればと思っております。

目次

第1部 組織行動という分野への招待
第1章 経営学と組織行動の間柄
―なぜ組織行動を学ばなければならないのか

第2部 組織の中の個人
第2章 コンピテンシーとは何なのか
―コンピテンシーの学習プロセスこそが力になる
第3章 モティベーション論のミッシング・リンク
―仕事に打ち込む「元気の素」を探る
第4章 「キャリア・デザイン」のデザイン
―個人と組織や社会の戦略課題としてのキャリア・メタデザイン

第3部 成果と評価の問題
第5章 成果を意識した組織行動を目指して
―何のため、誰のための成果か
第6章 人事評価をめぐる根本問題
―評価は涙か、溜め息か
第7章 360度全方角からのフィードバック
―評価は己を知る鏡なり

第4部 個を活かし組織の力を高める
第8章 変革の時代におけるリーダーシップの求心力
―課題vs.対人関係の微妙な絡み合いでフォロワーはついてくる
第9章 職務満足と組織コミットメントから見る職場の幸福論
―賢き者は幸いであるか、会社を愛する者は救われるか
第10章 現実を変えることから生まれる知識創造のパワー
―組織行動の研究と実践の明日を目指して