留学経験者の声 湯淺 沙吉子 さん

KIBERプログラム5期生 湯淺 沙吉子 さん

派遣先大学:WHU- Otto Beisheim School of Management
派遣期間:2016年9月~2017年5月

KIBERプログラムを通じてドイツのWHU Otto Beisheim School of Managementというビジネススクールに留学させていただいた湯淺 沙吉子(ゆあさ さよこ)と申します。ここでは私が留学を決めた理由について書かせていただきます。留学に対して興味がある、もしくはしようと考えている方にとってこの記事が少しでも参考になればと思います。

私が留学を決めた理由は3点あります。1つ目は自分の世界観を広げ将来の選択肢を増やしたかったという点、2つ目は自分の課題点を明白にしたかったという点、3つ目は人として豊かに成長したかったという点です。上記3点について現地での経験を織り交ぜながら書かせていただきます。

留学中に日本ではできないような体験をすることで、自分の価値観を広げ将来の選択肢を増やしたいと考えました。日本では滅多に体験することができない例として留学先のWHU大学が開催するワークショップが挙げられます。そこでは一度に多くのドイツ企業と触れ合うことができるため、あなたの興味ある分野を仕事とする海外企業や日本企業が行っていないような事業を展開する企業などに出会うことができるかもしれません。つまり上記のような体験が自分の視野を日本から世界へと広げ将来の選択肢を増やすようなきっかけとなりえるのです。

次に周囲の人たちと離れてレベルの高い海外大学に留学することで、人間面や勉強面の両面において自分の課題点を明白にしたいと思ったからです。国内のとりわけ近い距離にいると周囲からの援助を無意識に期待してしまうため、自分の中に甘えが出てきます。そのため自ら周囲の環境を構築する必要のある外国という地に身を置くことで、自分への課題点を明らかにしようと考えました。実際に私自身も人間面では家事から友人作り、勉強面では授業の予習復習からグループワークと様々な苦労をしてきたことで自分の改善点を整理することができました。それゆえ帰国後の今はそれらを意識しながら日々の生活を送ることができています。大学生という限られた時間を有意義なものにするためには、自分自身と見つめ合い課題点を明白にする時間を作ることは重要です。

最後は様々な経験の積み重ねにより重みのある言葉を発する豊かな人へと成長したかったからです。留学を通して得ることのできる貴重な経験は自分の中に蓄積し、それらは人間的魅力を増す一生の財産となるでしょう。また経験したことのある人とない人ではそれに対する発言の重みは異なってきます。そのため私は留学先の国の周辺国に旅行へ行ったり、英語で行われるグループワークやプレゼンテーションを体験したり、留学生から自国の文化について直接学んだりなど様々な経験をしてきました。上記のような多様な経験のおかげで、思考範囲が国内から世界へと広がっただけでなく経験とリンクした考え方もできるようになりました。百聞は一見に如かず、百閒は一考に如かずという意味を実感することができます。

上記3点の理由により私は留学を決めました。それらの目標を100%達成できたとは断言できませんが、留学を通して得たものは沢山あります。たった4年間という大学生活のうちの1年を留学に費やすことに気が引ける人はいるかもしれません。しかし人間の一生で考えるとたったの1年です。その1年がこれからの人生における転機となるかもしれません。それゆえ留学に少しでお興味があるもしくは行こうと考えている方、そして私の記事を最後まで読んでいただいた方、思い切って留学という一歩を踏みだしてみてはどうでしょうか?