東アジアにおける家族従業経営に関する国際比較調査の概要
要約
本稿の目的は、東アジアにおける家族従業経営に関する国際比較研究を行うための質問票調査の概要をまとめて整理しておくことである。本調査は、科学研究費補助金(基盤研究(A)、課題番号17203030)の助成を受けた「東アジアにおける小売商業と家族従業経営に関する実証研究」の一環として行われたものである。この研究は、関西学院大学の石原武政教授を研究代表者として、国内外の複数の研究者が関わった研究プロジェクトである。研究内容は、流通政策・家族従業・事業継承を大きな柱として、これまで、日本、韓国、中国、台湾といった東アジア諸国で調査を続けてきている。
具体的な構成は以下の通りである。まず、調査の背景として、家族従業に注目する理由を述べた上で、国際比較調査の諸問題を検討し、本稿の位置づけを確認する。その上で、質問票調査のコンセプト、質問票作成プロセスを整理する。そして、調査概要として、サンプリングの方法、質問票の配布・回収の方法を検討し、実施結果とデータ入力の方法を整理する。最後に、データ分析の方法について述べる。
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横山斉理 石井淳蔵 高室裕史 柳到亨 |
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