社会化と経済・教育・社会的成果

要約

本稿の目的は、個人の他者との関わり方を明示的に考慮した新たな経済モデルへの足掛かりとして、心理学の「社会化(socialization)」に関する研究で得られている知見に関して整理し、紹介することである。本稿ではまず関連するアプローチとしてパーソナリティ心理学に基づく経済学を紹介し、そこでは個人の他者との関わり方の違いが重視されていないことを指摘した上で、心理学における「社会化」研究の知見を取り入れるべきであることを指摘する。そして、「社会化」ならびに「学校における」社会化に関する研究成果を紹介し、こうした成果を経済モデルに組み込む上で注意すべき点について議論する。

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内田浩史

日置孝一

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