新型コロナウイルスをめぐる責任と判断―ワクチンの倫理をめぐって

2021・24

要約

人類に対する未知のウイルスである新型コロナウイルスが世界的なパンデミックを引き起こして1年半ほどの時間が経過したが,いまだに収束の目途はたっていない。一方,新型コロナウイルスは,すべての人間が感染する可能性を持つ個人にとっての問題でもある。このような状況下で人間は如何に行動すべきか。パンデミック下の行動には,常に責任が伴うはずだが,我々はこれまでこの問題に適切に対処できてきたとは言い難い。その原因はどこにあるのか。本稿では,この問題を,新型コロナウイルスに対するワクチン接種の問題を取り上げて,倫理的な側面から検討する。

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國部 克彦

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