保険制度の新潮流
著者名 | 田村祐一郎 高尾厚 岡田太志 編著 |
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タイトル | 保険制度の新潮流 |
出版社 | 千倉書房 2008年3月 |
価格 | 3200円 税別 |
書評
本書は、神戸大学名誉教授商学博士・水島一也先生の喜寿を記念して作成された研究書である。保険業法改正、生損保の破綻、年金制度改革、保険金不払い問題、そして100年ぶりとなる保険法の抜本改正など、近年わが国の保険制度はかつての純粋な姿(保険可能リスクの範囲の定式化、確率論の応用、契約法、安全性など経営原則、堅固な監督政策など)から大きく変容し、新たな局面を迎えつつある。これら保険をめぐる一連の展開をさまざまな角度から論考し、保険制度の新潮流を析出することが本書のねらいである。
目次
序論 水島保険学の体系と本書の概要(高尾厚)
第1章 リスクと保険文化(酒井泰弘)
第2章 保険の仕組み(吉澤卓哉)
第3章 保険と金融観念(藤田楯彦)
第4章 生命保険の新潮流(久保英也)
第5章 生命保険需要の変化(林晋)
第6章 損害保険業の新潮流(安井敏晃)
第7章 損害保険業と企業価値(山﨑尚志)
第8章 共済問題と保険政策(田村祐一郎)
第9章 金融ビッグバンと保険経営(佐藤保久)
第10章 保険会社とコーポレートガバナンス(岡田太志)
第11章 保険会社とコンプライアンス(中林真理子)
第12章 少子高齢化と保険・年金(佐々木一郎)
第13章 保険とリスク認知(田中隆)
第14章 保険法と諸問題(岡田豊基)
第15章 保険契約と金融商品取引をめぐる問題(今井薫)