藤澤 俊介氏
藤澤 俊介(ふじさわ しゅんすけ)
- PwCあらた有限責任監査法人 大阪事務所勤務
プロフィール
平成30年 | 公認会計士試験合格 |
平成31年 | PwCあらた有限責任監査法人 大阪事務所入所 |
公認会計士を志した動機
公認会計士を目指したきっかけの一つに、高校生のときに行われた職業紹介イベントでの公認会計士の方との出会いがあります。そのイベントではチームに分かれて自動車の原価についてできるだけ詳細に算定するといったものでした。幼少の頃から自動車には大変興味を抱いていたこともあり、私自身、そのテーマは持ってこいだったのですが、当時高校生であった私には自動車の製造にどのような部品が必要であるのかという具体的なイメージができずに苦戦を強いられたことを覚えています。その講義をしてくださった公認会計士の方のお話が大変魅力的であり、私はプロフェッショナルとして生きていくことに憧れを抱き、公認会計士を志しました。
受験・合格体験談~会計プロフェッショナル育成プログラムの活用~
私は、大学1回生の頃に、会計プロフェッショナル育成プログラムの商業簿記Ⅰ・Ⅱと工業簿記を履修しました。私は2回生から専門学校とのダブルスクールを始めましたが、そのときも大学のプログラムで学んだ簿記の知識がベースとしてあったおかげで、公認会計士試験の勉強をスムーズに始めることができました。もし将来的に公認会計士を目指さないとしても、簿記の知識はすべてのフィールドで役立つため、大学1回生のときに簿記の勉強をすることは非常に有意義であると感じます。
公認会計士としての仕事の魅力
世間の人たちが抱いている会計士の仕事のイメージとは、「帳簿とにらめっこして、電卓をたたき続けている」と言ったものでしょうか。しかし、実際の監査はそのようなイメージとは大きくかけ離れ、コミュニケーションを必要とした、「監査人」としての人間力が問われる業務内容ばかりです。また、監査はBtoBの仕事であるために、社会から脚光を浴びる機会はほとんどありませんが、現代の資本市場にとって不可欠な存在です。一人の社会人としての能力を高めながら、監査を通して日本経済の健全な発展に貢献できることに、公認会計士としての仕事の魅力があるのではないでしょうか。
神戸大学生の皆様へのメッセージ
私自身、公認会計士試験合格までの道のりは決して容易いものではありませんでしたが、合格できた今となっては大学生から勉強を始めてよかったと思っています。というのも、公認会計士試験の勉強にはある程度のまとまった時間が必要であり、その時間をたっぷり確保できる大学時代は勉強するのに最適であるからです。もちろん、公認会計士試験がすべてではありませんし、ほかにやりたいことが明確にあるのであれば話は別ですが、貴重な大学生活の時間を公認会計士試験勉強に費やして、自己投資を行う価値は十分にあると感じます。私の体験が、少しでも皆さんの進路選択の参考になれば幸いです。