石村 悠弥氏
石村 悠弥(いしむら ゆうや)
- 新日本有限責任監査法人 大阪事務所勤務
プロフィール
平成28年 | 公認会計士試験合格 |
平成29年 | 新日本有限責任監査法人 大阪事務所入所 |
公認会計士を志した動機
私は父が自営業をしていたこともあり、自ら経営をしてみたいと思ったこともありましたが、起業してもすぐつぶれてしまう会社も多いという現実を知り、そのためには会計の知識が必要だと感じていました。また、小さいころから経営者としての父の苦労を間近で見てきた自分としては経営者のために何かお手伝いできる仕事を魅力的に感じるようになりました。会計に携わる仕事として初めは税理士を考えていたのですが、大学進学後に公認会計士という職業を知り、その業務やキャリアプランの幅の広さに惹かれて志すことを志すことを決意しました。
受験・合格体験談~会計プロフェッショナル育成プログラムの活用~
私は1回生の頃に商業簿記Ⅰ,Ⅱと工業簿記を履修しました。その後、公認会計士の勉強を本格的に開始することとなりましたが、大学の授業を履修していたことでスムーズに始めることができました。ダブルスクールは大変ですが、専門学校で学習した知識があれば大学の会計の講義は比較的頭に入りやすいと思うのでうまく両立していって欲しいと思います。
公認会計士としての仕事の魅力
公認会計士の魅力は何といってもキャリアプランの豊富さではないでしょうか。日本では公認会計士の知名度はあまり高くないですが、海外では高く評価される職業の一つです。大手4大会計事務所は世界では働きたい企業ランキングの上位に名を連ねます。それはそれらの会計事務所で働くことが大きなキャリアアップにつながるからです。公認会計士は監査業務を中心として、国際業務や株式上場支援、アドバイザリー、パブリックセクタ―や他法人への出向、転職する場合でも税務、コンサルティングファームや金融機関、大企業の管理部門やベンチャー企業CFO、監査役、はたまた独立開業まで本当に多岐にわたるキャリアを選択することが可能です。また、監査業務は公認会計士の独占業務であり、これほど企業の細部まで知ることができる職業は他にないと思います。ビジネスを理解するにはこの上ない職業ではないでしょうか。
神戸大学生の皆様へのメッセージ
公認会計士試験は難関資格ではありますが、神戸大学に入学できるほどの学力があり、粘り強い努力ができる人であれば、合格は十分可能です。ただ、その分大学生活という自由な時間のうち少なくとも1年半は勉強に費やさなければなりません。それだけ投資する価値があるのか十分考えた上で挑戦するか決めてください。大学生活は確かに思う存分遊ぶことができる最後の期間かもしれませんが、思う存分勉強に打ち込める最後の期間でもあると思います。また、たとえ試験を受ける選択をしたとしても大学生活4年間すべてを費やすわけではないのでメリハリのある大学生活を過ごすことも可能です。少しでも多くの方がこの職業に興味を持ち、志してくれることを楽しみにしています。