ラグジュアリー・ブランドの流通戦略 −ルイ・ヴィトンジャパンのビジネスモデル−
要約
本稿は、ルイ・ヴィトンジャパンの事例を通じて、外資系ブランドの日本参入戦略に焦点をあて、販路開拓と商品供給体制のビジネスモデルを検討する。ラグジュアリー・ブランドの各企業グループは、そのグローバル戦略の中でも、ブランド王国日本市場に照準を定め、輸入代理店方式ではなく、日本法人を設立し、ビジネスを展開している。LVMHグループに属するルイ・ヴィトンジャパンは、2003年にカンパニー制へと改組し、一層のブランド強化戦略を採り始めた。この戦略を支えるのは、直営店方式による出店戦略と、店舗標準化によるサプライチェーン・マネジメントである。本稿は、ルイ・ヴィトンのラグジュアリーSPA構想に基づく流通戦略に着目し、ブランド管理と商品供給体制との関連性を明らかにするものである。
著者 | PDFへのリンク |
---|---|
(364.1KB) |