イノベーションを促進する組織間関係マネジメントの予備的考察

2023・05

要約

本稿では、組織間関係のマネジメントとイノベーションの関係を分析するための予備的考察として、「モジュラリティ」「SCM実践」、「整合的なMCS」、「組織慣性」という4つの次元を取り上げ、各次元における主要な構成概念について、その概念定義、操作定義および測定方法についての考察を行う。とりわけ、2022年1月にわが国で産業財取引を行う製造企業を対象として実施された郵送質問票調査データを利用し、上記の概念の測定方法や測定尺度の信頼性および妥当性について議論する。本稿における概念的な議論および概念操作に関する技術的な議論は、現在検討しているいくつかの研究課題にとっての基礎を与える予備的考察として有用な視点を提供すると考えられる。

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大浦 啓輔

梶原 武久

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