サステナビリティ開示基準はなぜ使えないのか
―重要性/マテリアリティの機能不全と価値情報の欠落―

2026・08

要約

サステナビリティ開示基準は、投資家の意思決定に有用な情報を提供することを目的としているが、現場への適用の過程を見る限り、その目的を十分に果たしているとは言えない状況にある。本稿では、その原因がどこから生じているのかを、SSBJおよびIFRSのサステナビリティ開示基準を中心に深く掘り下げて検討し、その改善の可能性を探ることを目的としている。投資家の意思決定との関連性の観点から基準の限界を見れば、サステナビリティ開示基準の問題は、サステナビリティ情報の選別基準とすべき重要性/マテリアリティの機能不全と、サステナビリティに関する価値情報の欠落という2点に集約される。サステナビリティ基準を実践的に有効な制度とするためには、これらの問題を早急に解決する必要がある。

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國部 克彦

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