神戸大学大学院経営学研究科博士課程(以下、経営学研究科博士課程)は、経営学等の高度な研究能力を持つ人材を育成する大学院教育課程です。経営学・会計学・商学の広い分野にわたって、体系的な講義と綿密な研究指導によって、学界や産業界をリードする人材を育成します。以下に、現在の経営学研究科博士課程の教育プログラムについて簡単に説明します。
1.沿革(教育プログラムの背景)
神戸大学大学院経営学研究科は、1902年創立の旧制神戸高等商業学校を母体とする神戸大学経営学部に付設されるものとして1953年に修士課程と博士課程を持つ研究科として誕生しました。これは経営学系の大学院としてわが国最初のものであり、国立大学としては博士課程までを設けた唯一の大学院でした。経営学・会計学専攻と商学専攻の2つの専攻を持ち、経営学、会計学、商学の全分野にわたってわが国の研究者を育成する拠点として誕生したのです。>>続きを読む
2.目的
経営学研究科博士課程は、経営学等の高度な研究能力を必要とする仕事をしようとする人に、その能力を与える、専門的で高度な大学院教育課程です。そのような仕事の代表は、経営学・会計学・商学ないし市場科学等の経営学諸分野の学問の発展に貢献する学術研究の仕事です。また、学術研究以外にも、経営現象を経営学等の科学的方法によって研究する応用上の必要が、今日社会の様々な領域であり、さらにますます広がろうとしています。>>続きを読む
3.アドミッション・ポリシーと選抜
経営学研究科博士課程は、上に掲げた目的にふさわしい能力を持つ学生を受け入れます。そのために、出身大学・出身学部に関わらず、広く門戸を開放して、優秀かつできるだけ幅広い能力を持つ学生を受け入れます。>>続きを読む
4.教育の方法
経営学研究科博士課程の教育は、講義と演習指導からなっています。講義は、多様な教育方法を駆使して教授が学生に研究に必要な知識を与え、研究の方法を解説することによって、学生がこれらの知識と方法を体系的に習得することを目的としています。演習指導は、学生が研究をし、教授がそれを指導することによって、学生が講義で身につけた知識と方法を実際に研究に適用できるようにすることを目的としています。>>続きを読む
5.講義の体系
大学院教育において、経営学等の高度な研究能力を学生に着実に与えていくには、研究に必要な多様で膨大な知識を体系的に与えていくことが大切です。経営学研究科博士課程の教育は、この点に特に配慮し、前期課程で行う講義を体系化して実施しています。>>続きを読む
6.経営学研究科博士課程の教育プログラムの特色
経営学研究科博士課程は、わが国の経営学分野COEとして、質・規模の双方でわが国有数の経営学・会計学・商学分野の研究者を輩出しています。それが可能であるのは、経営学研究科の教育プログラムが、研究者を養成する上で優れたプログラムであるということがあります。>>続きを読む
7.学位
前期課程で必要な科目を履修し、要求される水準の修士論文研究を達成した学生に対し、修士号が与えられます。修士号は、その学生が、経営学等の研究能力を身につけ、それを実際の研究で発揮することができる人材であることを証明する学位です。神戸大学大学院経営学研究科の修士号は、これまで輩出してきた人材の実績と教育プログラムの信頼性とによって、高い評価を確立しています。>>続きを読む
8.進路
博士課程5年間の前期課程・後期課程一貫教育を修了した学生は、主として大学や研究機関等で経営学・会計学・商学等の諸分野の高度な研究・教育に従事して、それらの分野の発展に主導的役割を果たすことを期待されています。さらには、その研究能力を発揮して経営学等の発展に寄与する発見をし、その成果を世界に及ぼすことが期待されます。>>続きを読む